HIV検査をしてみよう

HIVが恐ろしいということはご存知の方も多いと思います。しかし、そんなに怖いものと知っているのに、HIV検査を受けたことがあるという方は少ないでしょう。何故、早期治療が必要なHIVの検査を受けないのか。皆さん、もっと危機感を持ちませんか?

HIVの検査をしてエイズをやっつけようと促している看護師たち

HIV検査が重要な理由とは

 HIV検査が重要なのは、生死を左右するからです。命に関わる問題ですので、HIVへの感染機会があった場合は、遅くとも3か月後には必ず検査を受ける必要があります、HIV検査を受けて、HIV感染を早期発見できれば、早期に治療を開始でき、その後は普通に生活しながら天寿をまっとうできます。エイズを発症する前に治療を開始できた場合、その約30か月後の生存率は99%です。しかし、エイズを発症してから初めてHIVに感染していたことに気づき、そこから治療を開始した場合は、生存率が80%となります。
 しかも、HIVウィルスの威力はかえって増してきていますから、感染の早期発見、早期治療はますます不可欠なものとなっています。従来、HIV感染からエイズを発症するまでは、8年から10年ほどあるとされていましたが、近年は4年くらいになってきています。2,3年でエイズを発症する例も珍しくなくなっています。感染してからエイズを発症するまでには、相当長い期間があると漠然としたイメージを持たれることが多いですが、事情は大きく変わっています。
 例えばがんは、がん細胞の性質で、治るか治らないかがあらかじめ決まっていて、早期発見しても治らないものは治らないし、治るものは放っておいても治る、という一部医者の意見も発表されたりしています。果たしてがん検診に意味はあるのか、という議論もよくなされています。しかし、HIVは、それとはまったく違う病です。早期発見が大事であることに疑いの余地はなく、放っておけば確実に死に至ります。しかし、早期に治療を開始すれば、ほぼ確実に、死に至ることを防げます。生死を分けるのは、HIVウィルスの性質ではなく、治療の開始時期です。